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第7回|薬味の王様「ショウガ」が再熱

しょうが

生姜とは、ショウガ科の多年草ですので、野菜といえば野菜です!
食材として、また生薬として古くから使われてきました。
ショウガのお料理を食べると、体の芯から「ぽかぽか」と温かくなりますね。
特に女性特有ともいわれる「冷え性」には効果的とされ、血行促進につながることからショウガブームが巻き起こっています。
今回はそんなショウガについてお話します。

ショウガ目・ショウガ科・ショウガ属

薬味のしょうが

世界各地で香辛野菜として使用されている「ショウガ」ですが、民間薬としても用いられています。
中国では紀元前の時代から「薬用」とされていたという記録もあります。
では日本ではいつ頃からなのでしょうか?
3世紀に中国から日本に伝わってきたショウガは、すぐに「薬用」として栽培されました。
そして江戸時代に入る頃、食用として一般に広まっていったといわれます。
植物学的には《ショウガ目ショウガ科ショウガ属》ですが、ショウガ目には「ミョウガ」「ウコン」などもあります。

ショウガの嬉しい3つの成分

しょうがの健康パワー

ショウガは独特の刺激があります。
「ピリッ」とした刺激ですが、唐辛子とも辛子ともわさびとも違う何だか爽やかさも兼ねた感じですね。
ショウガの代表的な有効成分としては「ジンゲロール」「ショウガオール」「ジンゲロン」があります。
今回は、まずその違いをご紹介します。
生のショウガに多く含まれている辛味成分の作用には以下があげられます。

  • 殺菌作用
  • 免疫細胞の活性化作用
  • 胆汁の分促進作用
  • 吐き気、頭痛の鎮静作用

ジンゲロール

	生生姜

のショウガ沢山含まれる辛味成分です。あの爽やかな辛みはこれです!
ジンゲロールには「血行促進」による体を温める作用があります。
また殺菌効果もありますから「冷え性」「風邪の引き始め」に効果的です。
では詳しく説明しましょう。

①冷えを改善させます
女性の悩みの冷えは「血行の悪さ」が原因です。
血行不良の原因にはプロスタグランジンというものがかかわっているのですが、その作用を抑制します。
ジンゲロールは血管拡張による血流をを促し、その結果冷えを改善します。

②免疫力を向上化
免疫細胞である白血球を増殖し、免疫機能の活性化を図ります。
また風邪の症状の気管支炎などの炎症細菌を撃退し、免疫力の向上へと促進させます。

③吐き気や頭痛にも有効
その原因は、セロトニンが嘔吐中枢を刺激し起こるのですが、ジンゲロールには「抗セロトニン作用」があり症状の緩和に役立ちます。

④コレステロール値を低下
皆さんの中には「コレステロール値が高めで...」とお悩みの方もいらっしゃいませんか?
コレステロールは胆汁に含まれている「胆汁酸」により生成されています。
ジンゲロールには胆汁の排泄を促すという作用があります。
新しい胆汁生成のために、コレステロールが大量に使用されるということは結果的にはコレステロール値が低下することになります。

⑤ダイエット効果
血流を改善するので、体内の新陳代謝が活性になりエネルギーの消費どんどん増進させます。

⑥老化防止にも◎
抗酸化作用があるジンゲロールは、体内における過酸化脂質による「血管の老化」「細胞やDNAの酸化」を抑える働きがあり、老化抑制に役立ちます。

《注意点》
酸化しやすい性格で、空気に触れると約3分後には減少してしまいます(ウルトラマン並みですね)。
ジンゲロールは「熱を加えず」「食べる直前にすり下ろす」ようにしてください。

ショウガオール

乾燥生姜

ショウガオールもジンゲロールと同じく辛味成分です。
違いは生ではなくてショウガを「乾燥・加熱」により生産される成分です。
ジンゲロールはあの「ピリッ」とした辛さの正体。
それに対してショウガオールはジワジワと後から感じる辛さです。
その製造工程はの変化は、ジンゲロールを加熱することで徐々にショウガオールに変化するのですが、
約60度では半々、約100度になると多くなります。
特に抗酸化作用が高く、「がん予防を期待できる食品」とまで言われています。

①殺菌作用によりがん細胞の増殖抑制
殺菌作用は「がん細胞の増殖抑制」という効果もあるようです。
「がんになる前に予防」ということで研究も進められています。

②活性酸素の消去→突然変異抑制
がん細胞とは細胞の突然変異からといわれていますが、この突然変異を抑制するとされています。

③中枢神経系の興奮鎮静効果
中枢神経の興奮状態は、自律神経に余分な緊張をもたらします。
その結果心臓や首、肩など心身に悪影響を招いてしまいます。
その上現代社会の中ではストレスがあり、体に不調を訴える方も多くなっています。
ショウガオールはそんな「興奮状態」や「ストレス」を緩和してくれます。

④肥満の防止
体の中の腸内では脂肪を吸収されます。その吸収を抑える働きが立証されています。
その上糖質の燃焼も促進します。また体内の余分な水分を排出効果もあります。

ジンゲロン

生姜の断面

ジンゲロンも、ショウガの成分ジンゲロールを、加熱や乾燥で生成されます。
効能は、血管の拡張、血行促進、血圧の安定化、新陳代謝の向上、脂肪燃焼を促進、発汗作用など。
またダイエットや成人病予防にも有効です。

まとめ

靴下

ショウガオールにもジンゲロールのような「抗菌作用・抗酸化作用・冷え性の改善」といった効能はあります。
ただし「冷え性の改善効果」については違いがあります。
その違いとは

  • ジンゲロールの温める効果:熱を手足の末端にまで送ること
  • ショウガオールの温め効果:体の内側に熱を作り出すもの
ショウガオールには温める効果に即効性はありません。
3時間から4時間かけて「ジワジワ」と体の内部から温めていきます。
朝摂取することで、午前中の冷えを解消することも期待できます。
反対にジンゲロールには体の外側や先を温める効果はあっても、体温は下げてしまいます。
生のショウガは「冷え性対策」としてではなく「風邪の引きはじめ」に使用されるのがおすすめです。
次回は、そんなショウガの使い方をご紹介します。


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